伝説と神話と歴史を誇る日本最古の温泉地として、全国的にも有名な道後温泉。白鷺伝説が残る名湯には、多くの偉人、文人墨客が来湯している。その中には、この湯に浸かって病を治した少彦名命(すくなひこのみこと)をはじめ、天皇や皇族、聖徳太子、小林一茶、与謝野晶子ほか伊藤博文や板垣退助といった大物政治家もいる。
道後温泉本館は、現在もなお多くの観光客で賑う湯の町・道後のシンボル。明治27年に建てられた木造三層楼は、当時でも大変珍しい建築様式だった。完成の翌年に松山中学(現・松山東高校)へ赴任してきた文豪・夏目漱石も幾度となく通っていた。小説「坊ちゃん」の中に登場する住田の温泉とは、この本館のこと。
平成6年には、国の重要文化財に指定された貴重な建物で、そのどっしりとした佇まいからは、伝統の風格が今もうかがえる。
1日平均3000人が入浴する本館には、なじみの地元客も多く、一番風呂を目当てに訪れる「朝湯会」の人がいる。毎朝6時の開館を告げる太鼓の音を待ち構え、先を競って常連客が駈け込む様子は道後の朝の名物になっている。
伊予弁を聞きながら、のんびりと湯舟に浸かるのも一興。そんな一番風呂の合図が、環境庁の残したい ”日本の音風景百選”に選定されている「刻太鼓」(ときだいこ)だ。道後温泉本館の振鷺閣からは、朝の刻太鼓をはじめ正午には12回、夕方6時には6回、ドーンドーンと迫力ある音が町中にこだまする。
JR予讃線松山駅〜市内電車道後温泉行き終点(20分)
松山自動車道松山ICから約8km
東京(羽田)〜松山(1時間25分)
名古屋〜松山(1時間5分)
大阪(関空)〜松山(50分)
松山空港〜(路線バス)〜道後温泉まで38分