第24回 東京を訪れる外国人観光客が増えている?…
2004.08.31
外国人旅行者の興味は「日本の伝統文化」と「現代日本」…
「ビジット・ジャパン・キャンペーン」、「訪日外国人旅行のための環境整備」、「一地域一観光づくり」の推進、「景観法」制定による街並み再生等々。これは全て「観光立国」実現に向けての取り組みですが、何はともあれ外国人旅行者が"日本に行ってみたい"と思うことが必要かと思います。
そう考えると "日本らしさ"がキーワードでしょう。アンケートによると、外国人旅行者の興味は京都や奈良に代表される寺社仏閣などの「日本の伝統文化」のほか、日本料理やショッピング、あるいは大都市観光などの「現代日本」にもあります。
これらの要求を満たす都市となると東京でしょうね。外国人旅行者の一番人気は「京都・奈良」かなと思ってしまうのですが、実際は「東京」が一番で、2001年の統計では訪日外国人旅行者の56.5%が訪れています。「京都」は15.8%で、「大阪」(25.2%)に次いで三番です。
東京は観光地として魅力的か…
東京は物価が世界一高いけれど、観光資源は豊富にあるし、なんといっても安全で安心な街です。東京を観光地としてみた場合、ポテンシャルはかなり高いと思います。また東京にはいいホテルも沢山あるし、交通も便利。高速道路でも電車でも2時間あればどこにでも行くことができます。例えば東京で3日程遊んだ後は、"温泉と美しい大自然"を楽しむためにリゾート地(箱根や日光)へ移動する・・・というようなことにも大変便利です。
しかしながら、東京は世界に通用する観光資源を持っているにも関わらず、訪れる外国人旅行者は世界の都市と比べるとあまり多くありません。平成13年度に東京を訪れた外国人旅行者は277万人で、年間1,000万人を超える「香港」や「パリ」、「ロンドン」は別にして「ニューヨーク」の600万人、あるいは「ソウル」の380万人をも下回っています。
この背景には、1980年代日本は世界の工業大国として空前の繁栄を続け、その貿易黒字解消の解決策として日本人の海外旅行は推進されたものの、外国人観光客誘致については無関心だったという事情があります。つまり東京に魅力が無いからではなく、観光客誘致をしなかったから観光客が来なかったのです。
東京を訪れる外国人観光客が増えている?…
ところが21世紀を迎え、これまでの「大量生産、大量消費の時代」から「地球環境優先の時代」という社会構造の変化に加え、長引く不況脱却の施策として観光産業が注目され、昨年(平成15年度から)から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」など国を挙げて観光振興に取り組み始めました。
中でも東京都は日本のゲートウェイとして "2006年までに外国人旅行者を600万人に倍増させる"ことを目標を掲げ、2002年から5年計画で外国人旅行者の誘致に取り組んでいます。600万人に倍増すると、経済波及効果として約5,700億円、雇用創出効果として3万7千人が見込めるということです。
最近外国人旅行者を以前より見かけるような気がしますが、皆さんはどう感じますか。そのうち都内のあちらこちらで"観光ガイドを手にした重点8市場の外国人旅行者"を見かけるようになるのではと思います。