第20回 「労働時間の短縮」からホテル業界の繁栄を考える…
2004.07.14
労働時間が減れば旅行者は増えるか…
以前「外国旅行が大好きなドイツ人・・・その背景は」でも触れましたが、外国旅行者数の世界一はドイツであり、その背景には先進国で最も進んでいる「労働時間の短縮」と「長期休暇の取得」があると思われます。そこで今回は今日本でも進められている「労働時間短縮と消費拡大」について考えてみました。
G5(*)加盟国の中で労働時間が一番短いのはドイツで、「1人当りの年間総実働時間数」は日本に比べ2割も少ない上に、8割の人が6週間の長期休暇を取得しています。世界一の高賃金と短時間労働、だからこそ思う存分旅行ができるといえます。我々日本人は働き過ぎといわれますが、どの位働き過ぎなのでしょう。欧米諸国と比較してみました。
- * G5…
- Group of Five Countriesの略称。加盟国は日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス。主要工業国である5カ国の財務相と中央銀行総裁が出席する会議で、主要工業間の経済政策の調和をとるために1975年に設立されました。その後1986年に新たにロシアとイタリアの2カ国を加え、以後「G7」として活動しています。
欧米諸国の労働時間は…
2001年の各国の「総実労働時間」は以下のとおりです。
- 「ドイツ」
- ・・・1,525時間
- 「フランス」
- ・・・1,554時間
- 「イギリス
- ・・・1,888時間
- 「アメリカ」
- ・・・1,943時間
- 「日本」
- ・・・1,948時間
日本の総実労働時間は毎年減少を続けており、1990年には「2,124時間」でしたが、2001年には「1,948時間」と減少し、最近では欧米並みになってきました。このまま推移すると、働き過ぎといわれるのも、どうやら過去のことになりそうです。
欧米諸国の有給休暇取得は…
休日については各国ともに週休2日制なので、年間104日とほぼ同じなのですが、問題なのが年次有給休暇の取得です。比較の年度が異なりますが、次のとおりです。
- 1位「ドイツ」
- ・・・31日(1996年)
- 2位「フランス」
- ・・・25日(1992年)
- 3位「イギリス」
- ・・・24日(1996年)
- 4位「アメリカ」
- ・・・13日(1997年)
- 5位「日本」
- ・・・9日(2000年)
ヨーロッパの人達の長期休暇はなんとも羨ましい限りですが、日本には"働かざる者食うべからず"なんて諺があり、"労働時間が減ると給料も減り遊べなくなる"のではと心配になります。では気になる「給料」はどうなのでしょう・・・。
次回は、「日本人の賃金」は世界のトップレベルですが…についてご紹介します。