ホテル業界の動向



第14回 どうすれば日本の街並みは美しくなるのだろう…

2004.04.30

厳しい規制により都市景観を保つドイツ

 ドイツでは都市景観を保つために様々な建築規制が行われています。さらには看板やネオンサイン、あるいは自動販売機などにも厳しい規制があります。看板や広告は全面禁止ですので、郊外であろうと市内であろうとどこへ行っても見かけません。もちろん繁華街であっても例外ではありません。その辺は日本とかなり事情が違っています。
また公共の駐車場や電線の地中化についても感心させられます。例えばハイデルベルグでは十数か所ある地下駐車場に1万台以上が収容できるというし、電柱にしても外国人観光客が目にすることはまずないと思います。

「お江戸日本橋~」の真上に高速道路が架かる日本の都市景観

日本橋

 中世の時代から街の景観を大事にしてきたドイツと明治以降急速に近代化を進めた日本を比べても仕方がありませんが、わが街東京を改めて見てみると、町の至る所に置かれた自動販売機、通行を邪魔する歩道の看板や自転車等々・・・。
こんなものはまだかわいい方で、何と「お江戸日本橋~」と詠われた街のシンボルの真上に高速道路を造ったり、日本のシンボルともいえる「皇居の外堀」を埋め立ててビルを建てたりと情けない状況です。


千鳥ヶ淵

 日本橋に架かる高速道路については、東京オリンピック開催に合わせた突貫工事でこうなったということですが、他に方法があったのではないでしょうか。一説ではフランスもパリ市内に首都高速を造ることを計画していたが、都内の惨状を目の当たりにしてその計画を取り止めたという。それはそうです、「日本橋」や「千鳥が淵」の無残な姿を見れば誰だって止めます。
 日本橋の高速道路については地元から要請され今になってその撤去を検討していますが、一日も早い実現が望まれます。かけがえのない歴史的遺産をもっと大切にしてほしいと思います。


都市景観を美しくする「景観法」とは

 日本の街並みは欧米に比べると汚く、そのため外国人観光客に不人気なのだといわれています。そこで国土交通省は"日本の街並みをきれいにしよう"と今年1月新たに「景観法」という法案を通常国会に提出しました。早ければ今年6月の成立し、年内には施行される見通しだという。
この「景観法」制定の背景には、政府が外国人観光客誘致を目的として進めている「グローバル観光戦略」がありますが、施行されると建造物の色や形の他、看板なども厳しく規制され、街から変なものが無くなるということです。


次回は、「景観法」によって日本の街並みは再生されるか…についてご紹介します。

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