ホテル業界の動向



第11回 「工業大国・ドイツ」のもう一つの顔とは…

2004.03.31

ドイツは世界有数の観光大国です

 前回沖縄のシンボルといわれる「首里城の復元」についてご紹介しましたが、復元といえばドイツの街並みが有名であり、その美しい街並みを見るため世界中から観光客が集まっています。そこで今回は日本と似ている(?)といわれる工業大国・ドイツのもう一つの顔をご紹介します。

 ドイツは日本同様「世界の工業大国」として知られていますが、実は「観光大国」でもあります。2000年度に外国旅行をしたドイツ人は7,440万人で世界第1位であり、人口が8,250万人ですから、10人中9人が外国旅行に出かけたことになります。一方の受入数は1,780万人で世界11位でした。
 2000年度の国際旅行の支出は477億ドル(5兆円)で、アメリカの650億ドル(6兆8,000億円)に次いで世界第2位、一方の収入は184億ドル(2兆円)で世界第6位でした。同年GDP(国内総生産)が1兆9,600ユーロ(264兆6,000億円)ですから、支出はGDPの2%、収入は0.7%に相当します。

 日本と比べると旅行者数では日本の4.5倍で支出は1.5倍、受入数では日本の2.7倍で収入は5.5倍、同じ工業大国と言われている日本とは大違いです。

ドイツ政府は観光PRに積極的です

 2001年度ドイツへ旅行した日本人は約78万人で、欧州に限ればフランス(93万人)に次いで2番目に多く、日本人旅行者全体(1,620万人)に占める構成比は4.8%です。20人のうち1人はドイツを訪れたことになりますから、かなりの人気といえます。 
 こうした人気はドイツ政府の観光振興政策によって作り出されたもので、例えばドイツ観光の代名詞とされる「ロマンチック街道」などは30年も前に観光局によって企画されたものだという。

 またドイツ観光局では外国に出向いて自国の観光PRも積極的に行っています。日本においては昨年5月日比谷シティにて「ドイツ旅行展」が開催され、ドイツならではの大テント内にドイツ各地の観光ブースを設け、様々なイベントが行われています。今年で11回目の開催となりますが、隔年開催ですので年数にすると22年にもなります。
 日本の場合、これまで"外国での日本観光PRを行ったことが無い"ということでしたが、遅ればせながら昨年から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」が始まりました。ドイツ並になるにはこの先何年かかるか分かりませんが、観光大国を目指して頑張って欲しいと思います。

☆日本人向けの『ドイツ観光局ホームページ』
http://www.visit-germany.jp/
http://www.tabifan.com/Germany/

次回は、「外国旅行が大好きなドイツ人」、その背景は…についてご紹介します。

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